脊髄空洞症は進行性ですか?
症状は通常ゆっくり進行しますが、治療せずに放置した場合には下肢にも運動麻痺が及び、車椅子が必要になる場合もあります。 症状が進行性の場合には手術が必要です。 手術法は空洞が発生している原因により異なりますが、キアリ奇形を伴っている場合は大後頭孔拡大術を行います。
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脊髄空洞症は先天性ですか?
脊髄空洞症の原因には先天性と後天性があります。 先天性では、頭蓋後部を形成する後頭骨の奇形(キアリ様奇形)により小脳後部が頭側に圧迫されて、脊髄空洞症を引き起こします。 また、小脳が脊柱管内に突出しているような奇形でも脊髄空洞症を引き起こします。 後天性の原因は腫瘍や炎症、外傷などに関連して発症します。
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脊髄空洞症なぜなる?
脊髄に空洞のできる原因はたくさんあります。 脊髄とそれを取り巻く組織の 炎症 、腫瘍、脊髄の 梗塞 や出血などの血管障害、外傷、そしていろいろな”奇形”がありますが、その中でも、生まれつき小脳の一部が脊柱管に落ち込んでいるキアリ奇形が代表的なものです。 しかし原因の特定できないものもあります。
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脊椎空洞症の初期症状は?
初期症状としては手や足の痛みや温度の感覚の異常が起こり、あとから腕や足の麻痺が見られるようになります。 症状を感じたらなるべく早く受診する必要がありますが、脊髄空洞症は稀な疾患なので、いきなり専門医に行くよりも、まずは整形外科や脳神経外科で診てもらい、よく見られる症状などがないか医師に確認してもらいましょう。
脊髄空洞症の後遺症は?
一般的には手術によって症状は改善することが多いとされます。 ただし、神経が受けた損傷は他の組織の損傷と比べて一般的に回復しにくいとされており、後遺症が残る可能性はあります。 後遺症としては、脊髄に空洞が残る、しびれが残るといった場合があります。
脊髄空洞症は何科に行けばいいの?
まずは整形外科や脳神経外科を受診しましょう。
脊髄空洞症が強く疑われる場合、最終的には治療を行うことのできる専門的な脳神経外科の受診が必要になります。
脊髄空洞症 どんな手術?
空洞症の手術は空洞-くも膜下腔シャント(短絡、つまり抜け道の意)手術ともよばれ、全身麻酔で行います。 空洞が存在する高位の脊椎を後方から一部開いて硬膜を切開し、脊髄の表面に穴をあけて空洞内に細いシリコンチューブ(SSシャント)を入れます。 チューブの一端は空洞内、他端はくも膜下腔とよばれる脊髄表面の髄液層に固定します。
脊髄空洞症の手術の成功率は?
成功率 手術は非常に有効で、私の場合、95%以上のケースで、術後空洞が縮小します。 手術前の症状も多くが改善します。 ただ、痛みの症状だけは、注意が必要です。